
歯列矯正を考え始めると、「痛みはどれくらい?」「期間はどのくらいかかるの?」「費用は高いの?」と気になることがたくさんあると思います。
信頼できる歯科医師のもとで治療を受けたいと考えている方なら、なおさら慎重になるのは当然です。
しかし、矯正治療はメリットが大きい反面、知らずに始めてしまうと後悔やトラブルにつながる“落とし穴”も存在します。
今回は、京都の歯科医師が実際の経験から、矯正を始める前にぜひ知っておいてほしい5つの注意点を分かりやすく解説します。
治療期間の誤解
「1年くらいで終わると思っていたのに、2~3年かかった」という声が実は多いです。
実際は歯の状態や動き方に個人差があり、想定以上に時間がかかることがあるのが現実です。
一般的な全体矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)では、平均で 1年半~3年程度かかります。
短期間で無理に動かしてしまうと、歯の根が傷んだり後戻りのリスクが高まってしまったりします。
整えた歯並びを安定させるためにリテーナー(保定装置)をつけ続ける期間もあるので、矯正を始める際のならある程度時間がかかるということを覚悟しましょう。
総費用の見落とし
最初にかかる矯正治療の金額の他、後から発生する追加費用がないか、細かくチェックしておきましょう。
矯正器具や診察・検査・治療にかかる費用だけでなく、毎月の調整料やリテーナー(保定装置)の費用がかかる歯科医院もあります。(なお、きよら矯正歯科はリテーナーの費用はかかりませ
ん。)
もし虫歯や歯周病があれば、先に治療してから矯正するのが理想とされるため、処置費用がかかることも。
歯科医院によってトータルフィー制度(すべて込みの定額制)を採用していたり、その都度費用を払う形式であったり、さまざまなので、見積もりの内訳を必ず確認することが大切です。
装置による生活の変化
ワイヤー矯正の場合、硬いもの・粘り気のあるもの・装置に絡まりやすい食べ物(お肉、パン、野菜の繊維など)に気を使う必要があります。
装置に食べ物が詰まりやすくなるので毎回の食後の歯磨きが必須になったり、喋りづらさや発音に違和感があったりすることも。
しばらくすると慣れてきますが、最初の数週間〜1ヶ月はかなり気になる人も多いです。
最近では目立ちにくい矯正器具も増えていますが、仕事や接客業などで気になる方は装置の選び方にも注意しましょう。
痛みや違和感の軽視
特に最初の装着直後や調整をした後は、歯がギュッと締めつけられるような痛みが出やすくなります。
ズーンと響くような鈍痛が数日続いたり、食べ物を噛むのもつらくて柔らかいものしか食べられなかったりという人も少なくありません。
装置が口の中に常にある状態なので、頬や舌に当たって口内炎ができる、喋りにくい、滑舌が悪くなるなどの違和感も出ます。
矯正治療には少なからず違和感が生じるとはいえ、違和感を軽視しすぎるのは危険です。
遠慮なく歯科医師に相談し、自分のペースで対応していくことで、矯正治療をより前向きに続けていきましょう。
アフターケアの重要性を知らない
矯正治療の成功を左右するのは、その後のアフターケアにあります。
矯正で動かした歯は、そのまま放っておくと元の位置に戻ろうとする性質があります。
装置を外した後も、リテーナー(保定装置)という透明またはワイヤー状の装置を装着し、歯の位置を安定させていきましょう。
自己判断で使わないなどすると、歯並びがゆっくり崩れてしまうケースもあります。
アフターケア期間中も定期的な歯科受診や噛み合わせのチェックを受け、万が一のときもすぐに気づいて修正できるよう意識しましょう。
まとめ
歯列矯正は、見た目だけでなく健康面にも良い影響を与える素晴らしい治療です。
しかし、正しい知識を持たずに始めてしまうと、思わぬ落とし穴にハマってしまうこともあります。
矯正をやってよかったと心から思えるようにするためには、始める前にこうした現実をしっかり理解し、信頼できる歯科医師と丁寧に相談を重ねることが何より大切です。
京都にある当院、きよら矯正歯科では歯列矯正のメリットだけでなく、デメリット・注意点・気を付けたいポイントも丁寧に解説していますので、不安がある方もお気軽にご相談ください。