マウスピース型矯正装置
「インビザライン」による矯正治療
インビザラインは、1999年に米国アライン・テクノロジー社により提供開始されたカスタムメイド型マウスピース矯正装置です。透明に近いため目立ちにくく、取り外しができる矯正装置です。
日本では2006年より導入され、現在、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに1000万人を超える患者様が治療を受けられています(2021年12月現在)。
インビザライン・システムは、より良い治療結果が出せるよう、全世界からの治療データの蓄積し、新しい素材や機能を追加するなど常に進化を続けています。
透明に近い素材の矯正装置なので、装着していてもほとんど見分けがつきません。
「装置が目立つのが気になる」「人に気づかれたくない」などの理由で、矯正治療を敬遠していた方に最適です。
インビザラインの矯正装置はプラスチック製のマウスピースなので、簡単に取り外しが可能です。
ワイヤー矯正では装置が外れることを防ぐため、硬い物や粘着性の食べ物は避けなければいけませんでした。インビザラインなら食事中はアライナー(マウスピース)を取り外すことができるので、食事を制限することなく食べたいものが食べられます。
インビザラインの一番の特徴は、3Dコンピュータ画像により、患者様の目標とする美しい歯並びになるまでの変化を患者様ご自身が確認できることです。しっかりとシミュレーションしながら、ゴールを明確にし治療計画を立てることができます。
ワイヤーなどの矯正装置を付けるとブラッシングしにくく、むし歯のリスクが上がりますが、インビザラインのマウスピースは簡単に取り外しができるため、今まで通りのケアで、お口の中を健康に保つことができます。
表側のワイヤー矯正に求められる歯磨きの時間は20分、裏側のワイヤー矯正の場合は40分ですが、インビザラインの場合は今まで通りの歯磨きを丁寧に行う程度なので5~10分と言われています。
マウスピースも簡単に丸ごと洗浄でき衛生的です。
「矯正治療は痛くてつらい…」そんなイメージをお持ちではないでしょうか。
インビザライン矯正は従来の矯正に比べ、比較的痛みが軽減されていると言われています。インビザラインは、7日~2週間に一度、新しいマウスピースに交換することで、人の手で調整するには不可能な細かい範囲(0.25㎜以内)で歯を移動させるため、歯を動かした時に感じる痛みが少ない治療と言われています。
また、ワイヤーやブラケットを使用した矯正治療では、お口の粘膜を傷つけて、口内炎が出来てしまうことがありました。しかしインビザラインなら粘膜に当たる痛みや刺さる痛みはなく、口内炎ができることもほとんどありません。
インビザラインのマウスピースは、ポリウレタン製で金属不使用の装置です。金属アレルギーがある方でも安心して矯正治療が可能です。
治療の効果は、マウスピースの装着時間に影響するため、使用できない場合は治療期間が延長したり、思った結果が得られないことがあります。
抜歯が必要な場合は、予期しない歯の移動が発生する場合があります。
歯の叢生や歯を動かす距離が広範囲だと、ゆっくり動かすインビザラインは治療期間が長くなることがあります。
簡単にシミュレーションができるが、歯槽骨には限りがあるため、その範囲内で歯根を並べることができるか、しっかり判断しなければなりません。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、完成物薬機法の対象外となるため、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。
日本で『医療機器としての矯正装置』と認められるためには「薬事承認されている材料を使用して、日本の国家資格を持った歯科医師or歯科技工士が製作したもの」「薬事承認された既製品」でなければならず、海外で製造されているマウスピース(インビザライン)はその限りではありません。
日本国内で製作される類似のマウスピース矯正装置の中には薬事承認されているものもありますが、当院では世界100ヶ国以上の国々で提供され、治療データの蓄積の多い、インビザラインを使用しています。
また、インビザライン・システムはISO認証取得済みです。ISOは製品やサービスに関する標準化の推進と品質認証を行なっている国際機関です。
インビザラインを使用しても「歯に圧力をかけて動かす」という歯の動くメカニズムはブラケット矯正と変わりませんが、「力のかけ方」が違ってきます。 ブラケット装置での矯正治療では、 ガタガタの量(叢生量)が多かったり、大きく動かしたい歯がある場合、その隣の歯に大きな力がかかります。そのため、痛みや歯にダメージを受けやすいので、弱い、最適な力で歯を動かしていきます。これに対し、インビザラインでは、装置が歯の全体を覆うことで歯の全体に力がかかります。
歯の移動量はコンピューターにて計測され、マウスピース1枚あたり約0.25mmです。これは、歯と骨の間に存在する隙間(歯根膜)と同じ大きさになり、優しい力で歯が動くように設計されています。しかし、少しずつ歯を動かすため、事前に治療計画やシュミレーションを行った結果、治療期間の長期化が考えられた場合、おすすめできません。
当院では精密検査を行い、診断結果から、適応可能か判断していきます。主に、軽度の不正咬合の場合に適用しています。また、取り外し可能な装置のため、患者様にきちんと装着して頂くことが必要です。
マウスピース型矯正装置
インビザラインの歯の動き方
マウスピースの交換は
約2週間に1回で、1日20〜22時間以上
装着する必要があります。
シートに合わせて少しずつ
歯が動いていきます。
装置を歯に接着する(固定式)
見た目はやや目立つ
歯磨きがしにくい
矯正力をしっかり歯に伝えられる
細かなコントロールが可能
多くの症例に対応できる
取り外しができる(可撤式)
目立たない
歯磨きがしやすい、衛生的
ややゆるい力のかけ方
歯の形に影響される
症例が限られる
初診相談では、問診、口腔内や顔写真、姿勢の写真撮影、パノラマレントゲン撮影などの簡単な検査を行い、大まかな矯正治療方法、費用、リスクなどをお話しします。
矯正の治療計画のために、さらに精密な検査を行っていきます。上下の歯型採取、咬合採取、セファロレントゲン撮影(側貌、正貌)を行います。
矯正治療中の歯の動き方や、矯正治療後の歯並びや口元のバランスを事前に矯正専用のシミュレーションソフトを使用して治療計画を立てていきます。
矯正治療中のむし歯リスクを下げるために、現状のお口の状態を調べます。唾液検査や問診など行い、患者様お一人お一人のむし歯予防プログラムを考えます。
現在の歯の形状や歯列の状態を診るために、歯型を採取します。
アライン・テクノロジー社から送られてきた3Dモデルをもとに、歯科医師がコンピュータ上で歯の移動のシミュレーションを行ない、治療計画を立案します。
治療計画を元にマウスピース型矯正装置(アライナー)を作製します。
マウスピースを固定するためのアタッチメントを歯につけます。
来院間隔は1〜2ヶ月に1回程度。定期的に来院していただき、アタッチメントや歯並び・噛み合わせをチェックしていきます。
またむし歯予防のために、磨き残しチェックやクリーニングを行います。
口腔筋機能の向上のためのトレーニングを行う場合もあります。
歯型をとって、模型上で噛み合わせを確認します。正面からではなく、舌側から見ることで全体的に噛み合わせを確認することができます。噛み合わせの状態がよければ、次回装置を外します。必要があれば、噛み合わせの調整を次回以降も行います。
アタッチメントを外して歯面のクリーニングを行います。治療後の状態を記録するため資料取りを行います。リテーナー(保定装置)をセットします。
矯正治療の結果報告を院長より行います。除去後の歯並びの維持を目的に、舌やお口周りの癖の注意点があればトレーニング方法を説明します。
リテーナーの状態、噛み合わせの状態を、定期的にチェックしていきます。
除去してから、2年以上経過したら資料をとり、変化の状態を確認いたします。レントゲン写真(パノラマ・顔横・顔正面)、歯型取り(上下)噛み合わせ口・顔・姿勢の写真を撮影します。
歯並びの安定性と予後について院長より説明します。
リテーナーAを使用中の方は、お持ちください。
歯並びの維持を目的に、舌やお口周りの癖の注意点があれば、トレーニングの方法を説明します。
ご希望の方へ以下のような健診を実施しております。
舌、口唇、頬、口の周りの筋肉のバランスが悪い、口腔機能(食べる/咀嚼、飲む込む/嚥下、発音、呼吸、舌の位置、口唇の位置、笑う)などに問題がある場合、長期間口腔習癖が改善されないと、歯並びにも影響があります。
歯並びが悪くなる原因が、口腔習癖による場合、口腔筋機能療法で口腔習癖を根本から解決しなければ、矯正治療を行っても再び歯並びが悪くなる「後戻り」を起こすことがほとんどです。
口腔筋機能療法とは
舌、口唇、頬、口の周りの筋肉のバランスを良くし、口腔機能(食べる/咀嚼、飲む込む/嚥下、発音、呼吸、舌の位置、口唇の位置、笑う)などの機能を改善する訓練方法です。
歯並びは内側から働く舌圧と、外側から働く口唇圧や頬圧による機能力とがバランスを保つことで維持・安定へと繋がります。また、上下の歯が噛み合ったときの咬合力や食物を噛み砕く時の咀嚼圧なども歯並びに影響します。 口腔筋機能療法を行い、舌や頬、口唇、顎などの口腔周囲筋を正しく機能させて歯に加わる力のバランスを保つことで、歯並びの長期的な維持と安定を図ります。
きよら矯正歯科では、患者様の歯並びの状況に合わせた矯正治療を行います。外科的な矯正治療が必要な場合を除き、全てのケースに対応できます。歯並び・噛み合わせでお悩みの方は、ご相談下さい。
受け口とは、上の歯が下の歯に隠れ、上下の噛み合わせが反対の状態をいいます。
受け口 の
症例・原因・治療方法
開咬とは、上下の歯を噛み合わせた時に、前歯が離れ噛み合わない状態や、奥歯が離れ噛み合わない状態をいいます。
開咬 の
症例・原因・治療方法
過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯にかぶさり下の歯が見えない状態をいいます。
過蓋咬合 の
症例・原因・治療方法
出っ歯とは、上の前歯や上あごが前に突き出している状態をいいます。
出っ歯 の
症例・原因・治療方法
叢生とは、歯が並ぶスペースが狭いことや歯が大きいことで、歯が綺麗に並ぶことができない状態をいいます。
ガタガタ の
症例・原因・治療方法
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある歯並びの状態をいいます。
すきっ歯 の
症例・原因・治療方法
無料矯正教室の
ご案内60分
無料矯正教室では、矯正治療についての疑問や不安について矯正専門医がお答えします。
また、きよら矯正歯科の矯正治療についてもご説明しますので、クリニック選びで迷われている方も、是非ご参加下さい。
お口の中は拝見しない
ため、親御さんのみの
参加も可能です。